第2話。ブルース・テイラー特集!乃木ちゃん、バルカンなら絶対退職金なしの100パー、クビよ〜。ホンカンとヴィカァンあるからね。どっかの地名かね?…ひっぱんの?
さて、今日はVIVANT第2話(2023年7月23日放送)の話題です。日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系、日曜午後9時)で本当にいい味を出していたブルース・テイラーさんの特集です。
だれ? ブルース…?
俳優ブルース・テイラーさん、ナジュム役です。バルカ共和国首都クーダンの日本大使館職員役、ナジュムを演じていました。
このナジュムの振る舞いが本当に愛らしくて印象的でずっと頭に残っている人も多いと思います。私は特に彼の日本語セリフに興味を持ちました。なので、今回はナジュムさんに勝手なスポットライトを当てて記事を書いていきます。
そこまで重要人物?
なんだかすごく気になっちゃって…
ナジュムの活躍
まず、ナジュムさんの登場する第2話の大使館脱出劇のおさらいです。
VIVANT第1話ラストでは、公安の阿部寛さん(野崎)を中心とするドラマティックな逃走とバルカ共和国圏を脱出して治外法権の日本大使館に逃げ込む様子が描かれました。阿部さんの助けを借りて、堺雅人さん(乃木)と二階堂ふみさん(薫)は現地警察の執拗な追跡を逃れ、日本大使館に無事に辿り着くことができました。
車の上を走って日本大使館に駆け込むシーン、すごかったですね
日本大使館に入れたことで治外法権、もうこれで安心と誰もが思ったことでしょう。ところが、第2話で脱出劇はさらなる高まりを見せます。大使館は現地警察によって包囲されてしまいます。もう、このまま「ヘタをすると半年は出れないぞ」(阿部寛)という絶望的な状況になってしまいました。
この窮地に駐バルカ共和国・日本大使の檀れいさん(西岡英子)が現れます。そして、バルカのワニズ外務大臣(河内大和さん)と、警察官チンギス(Barslkhagva Batboldさん)を前に「今の状況で我が国の国民の身柄をお渡しすることは断じてありません!」と啖呵を切り、堺雅人らを守ろうとします。この場面で、日本大使の隣で通訳をしていたのがナジュムです。ここでは流暢で聞きやすいフォーマルな日本語を話していました。
そして、一部の人間しか知らない秘密の地下通路から彼らを脱出させるという見事な計画を練ります。
途中、ナジュムが本館と別館について警備員と打ち合わせしている場面でBEKKAN→BEBBAN→BEPPAN(別班)について阿部寛が考えを巡らしているシーンも印象的でした。
さて、西岡が3人を地下廊下から送り出した後、彼女は電話を通じて「何も問題ありません。彼らは無事にそちらへ向かいました。少し遅れると思いますが、対応、よろしくお願いいたします」と報告します。一方、ナジュムは大使館から誰かにメールを送信し、不敵な笑みを浮かべるのでした。
そして物語は更なるショッキングなシーンを用意しています。乃木たちが合流地点に到着すると、そこにはすでにバルカの警察官が配備されていました。彼らが慌てて大使館に戻ると、そこにはナジュムの姿が。彼が裏切ったのでは、と考えていましたが、まったく何も企んでいない様子。結局のところ、バルカ側に内通し、3人の動向を警察に伝えていたのは、西岡だったことが判明しました。
物語は最後の瞬間までスリル満点です。大使館の周囲から警察が少なくなったタイミングを見計らって、堺雅人たちはトラックで脱出を試みます。警察が荷台を確認しようとしたその瞬間、ナジュムが現れ、「大使からの差し入れです」と警察に飲み物を渡すという巧妙な手段で、乃木たちは間一髪で脱出に成功するのです。
数々のナジュムの登場シーンを観て、あなたはどんな人だと思いましたか?
ナジュム役の俳優ってどんな人?
さて、ナジュム役について思いを巡らせる前に、ナジュム役を演じている俳優さんについてご紹介します。BT(Bruce Taylor)さんのプロフィールです。
俳優名 | BT(Bruce Taylor) ブルース・テイラー |
職業 | 俳優・モデル |
VIVANTでの役柄 | ナジュム(バルカ共和国日本大使館職員) |
国籍 | アメリカ合衆国 |
現住所 | 日本・東京都 |
話せる言語 | 英語・日本語・フランス語 |
身長 | 184cm |
所属 | REMIX MODEL AGENCY |
ブルース・テイラーさんはアメリカ出身の役者さんです。モデルや俳優として幅広く活躍されています。言語が堪能なんですね。
英語の他に日本語、フランス語も話せるんだね
アーコさんは何が気になりますか?
通訳の時と、そうじゃないときの日本語、なんか違うよね
そうなんです。ナジュムさん、通訳のときの日本語はすごくフォーマルです。だから、通訳を聞いていても、ナジュムの日本語とは思わなかったくらいです。なのに、普段はカジュアルというか、関西弁なのか、客商売なのか、女性っぽいのか、いろいろなテイストが出てきますね。通訳のときとのギャップが大きいので、それが余計に魅力的で印象的です。
ナジュム全話全日本語セリフ記録
ということで、その魅力がどこまで文字で伝わるかわかりませんが、ナジュムの話す日本語セリフをすべて書き起こしてみました。それらを読むだけで、第2話の主要シーンが目に浮かびます。(今回、第2話の書き起こしですが、今後、ナジュムが再登場することがあれば順次追加更新していきます)
【第2話】 |
<ワニズ外務大臣の交渉で通訳として> |
まだ口が聞ける状態じゃない |
なんですと。 |
もちろん。 |
まぁ、落ち着いて。駐在国家の方針に協力するべきあなたが、協力するどころか非常に対立的だ。このまま進むと二国間に緊張が走り、あなたのキャリアに傷がつくのでは。 |
わかりました。では、こういう方法はどうでしょう? |
乃木憂助と柚木薫を一旦こちらで預からせていただけますか? |
事情聴取するだけで逮捕はいたしません。すぐにお返しいたします。 |
どうですか。ご自身の立場をよーくお考えください。 |
<日本大使館前の警備の様子をモニターで見て> |
うわー、めっちゃ増やしてる。 |
うーわ、やばすぎ。大丈夫ですか、乃木ちゃん、バルカなら絶対、退職金なしの100パークビよ〜。 |
<警備員を前に交流会指示をしていて> |
明日の交流会の警備の指示をしてたのよ。 |
えー、明日のお客様の |
ヴィカァン? ここのことよ。 |
大使館、本館とヴィカァン(別館)あるからね。 |
うん、そうよ。 |
僕もめっちゃ日本語勉強したんですけど、聞いたことありません。どっかの地名かね? これ日本人ヴィヴァンって聞こえてもおかしくないよ。 |
<大使館別館・秘密の地下通路に入るときに> |
大使? |
はーっ! |
は、は、はい! |
<大使館別館に戻ってきたときに> |
はい。 |
ひっぱんの? |
大使から連絡来てないの? |
大使館の前から警察動いたよ。だからみんなに知らせたほうがいいって大使にメールしたのよ。それで戻ってきたんじゃないの? |
本当よー。 |
これ。 |
仕方ないね。 |
<別館・廊下にて> |
あは、ほ、は、はい |
<村に帰ったジャミーンを探しに来て・電話で> |
野崎さん。 |
うん、12時ちょうどね。 |
すいません、連絡遅れて。 |
はい。野崎さん。トンネル入る前に防犯カメラ切ってくれてたんですね。 |
<チンギスが防犯カメラチェック中、通訳として> |
なぜ映ってないんだ? |
9時40分に命令がありました。これを見てください。 |
10時から11時の1時間全モニターの録画を切れ。 |
どうしてですか? |
警備上の作戦だ。 |
<電話で(つづき)> |
で、ジャーミンでしたっけ? あのこの病院には行ってないよね。 |
考察:ナジュムってどんな人?(公務編)
ナジュムという人物は、一見すると役柄として事務方の単純な存在のように見えるかもしれませんが、その行動と表情からは彼の深層心理と計算された動きが見えてきます。
なんか気になる人よね
彼の不敵な微笑みや予想外の登場は、その時々の状況をコントロールしているようにも見え、この物語の中で非常に重要なキーパーソンとなっています。
表面上、彼は単に情報を他人に伝達する役割を果たしているように見えますが、彼がどのように情報を伝え、それが物語の展開にどのように影響を及ぼすかを詳しく見ると、彼の真の役割は単なる情報伝達以上のものです。
その観点からすると、ナジュムは物語の成り行きを大きく左右する可能性を秘めた存在となります。もちろん、そういう役柄として書かれたわけですが、彼の知識と行動が、他のキャラクターの反応や動きに大きな影響を与えます。このため、彼の存在は物語の流れを制御し、予測不可能な展開を作り出す要因となります。
堺雅人に大声を上げさせたシーンもありましたね
さらに、ナジュムの無邪気な外見とは対照的に、彼の慎重な動きと計算高さは、彼が緻密に行動していることを示しています。これにより、他のキャラクターは彼を見落とし、それが目標達成に繋がっているとも言えます。
バルカ共和国の警備への差し入れをしたところの計算高さとか、日本人は1キロ先で捕まると聞いた時の笑顔とか、少し怖いくらいだった
考察:ナジュムが第2話にいなかったら…
ナジュムがこの物語にいなかったら、第2話の趣きは大きく変わっていたことでしょう。ナジュムは第2話のキーパーソンの1人であり、彼が情報を流すことで物語の展開や他のキャラクターの行動が左右されています。彼の存在がなければ、他のキャラクターたちは重要な情報に気付く機会を失ったり、遅れてしまったりして物語の流れが異なったものになった可能性があります。
彼の個性、行動がなければ、BEPPANというキーワードに阿部寛が気づくのは、もっと遅くなったかもしれません。大使の裏切りに気づくのにも時間がかかったかもしれません。さらに、ナジュムがいなければ、物語の全体的な雰囲気も変わるでしょう。
彼の存在は視聴者に予測不能な展開や複雑な人間関係を楽しむ機会を提供しています。彼の抜け目なさや謎めいた性格は、視聴者が次に何が起こるのかを予測するのを難しくし、視聴者の興奮や期待感を高めています。
ナジュムの表情って印象に残る。夜、夢に見そう…
彼がいることで、視聴者はあれこれ楽しむ機会を得たとも言えます。
想像:ナジュムのプライベート(私生活編)
ナジュムのプライベート生活は、彼のプロフェッショナルな一面とは対照的な、彼の人間らしさと愛らしさを反映しています。
以下は私の勝手な想像です。ナジュムという役柄の私生活を勝手に想像してみました。皆さんもどうぞあれこれ想像してみてください。
※以下はすべて想像ですが断定調で言い切って書きますね。「違う」と思った方はご自身のナジュム像を想像してみてはいかがでしょうか。
私の想像したナジュムの私生活です。
ナジュムは一人暮らしです。自分で料理を作ったり、地元の市場で新鮮な食材を探したりするのが好きで、時間があると市場に出かけています。
彼は日本の家庭料理を作るのが得意で、特におにぎりと味噌汁がお気に入りです。しかし、バルカ共和国の食材で日本料理を作るのは一苦労で、彼の試行錯誤の結果がしばしばコミカルなエピソードを生むことでしょう。
すごい勝手な想像してる…
また、ナジュムは地元のバルカ共和国の文化に興味を持っています。彼は休日には現地の音楽イベントや芸術展示会に参加し、時には自身で地元の楽器を演奏しようと試みます。しかし、彼の楽器演奏はあまり上手ではなく、しばしば聴衆を笑わせるでしょう。
さらに、ナジュムは恋愛にも興味津々ですが、恋愛に対する彼は真面目すぎます。間違ったアプローチをするので、しばしば、彼を苦境に陥れます。彼は紳士的なマナーとダイレクトなアプローチの違いに戸惑い、その結果がさまざまなコミカルな状況を生むでしょう。彼の一生懸命さと誠実さは終始、まわりに伝わるのでは。
勝手な私生活の想像でした。ごめんなさい
まとめ
ナジュムはバルカ共和国首都クーダンの日本大使館の一員としての役割を果たしつつ、一方でその内面には繊細さとユーモラスな一面が共存しています。日本の文化とバルカの文化が交錯する場で働く彼の日常は、文化の違いからくる混乱、語学の壁などさまざまな挑戦があったことだと思います。
ナジュムのおもしろさは、さらに、そういった公務での活躍ぶりから、なぜかプライベートの素の彼を感じさせるところです。ナジュムは普段、どんな生活を送っているんだろう、とナジュムのプライベート生活を想像することは、視聴者にとって「今まで考えたことものないドラマの世界観の中の人間」でありながら、人間を愛し、理解するための貴重な機会を提供します。
私も想像していて楽しかった
結論として、ナジュムはただの大使館職員ではありません。彼は、異なる文化の間を繋げる一人の人間であり、その人間性とユーモラスさ、そして誠実さが視聴者に愛される秘訣です。(あやしさもありましたね。誤解でしたが)これこそが、ナジュムが単なるキャラクターでなく、視聴者にとって鮮やかに印象に残る理由なのかもしれません。
でも、みんな日本に帰ってきたから、もうナジュムの出番はないよね
そうですよね。でも、もっと出てほしいです。ナジュムファンの皆さん、再登場を祈りましょう!
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