嵐の二宮和也さん（40）が2023年10月24日付で旧ジャニーズ事務所からの独立を発表しました。
新会社とのエージェント契約を選ばず、「株式会社嵐」といった組織化でもなく、またTOBEなど他所との合流もせず、個人で活動していくことを発表しました。
急な発表に心臓が痛くなるほど、バクバクした方も多かったと思いますが、今回の独立公表の言葉が、まさに二宮さんの人物像を示すような、やさしさあふれる興味深い内容でした。
そこで、今回は二宮和也さんの独立から、彼の人物像や心の内をあえて考察してみましょう。
独立のことば
まずは、Yahoo!ニュース等から、二宮さんの退所宣言の気になる言葉をまとめてみました。
退所の発表はファンクラブ向けの会員サイトで公表されました。
| 主旨 | 内容 |
|---|---|
| 独立の報告 | 私、二宮和也は10月24日をもちまして、事務所から独立し、個人で活動していく決断をさせていただきましたので、ご報告させていただきます |
| 独立の理由 | なぜ独立ということになったのかといいますと、1回目の事務所の会見以降、自分の活動にも多くの影響が起き始め、正直な話、僕も怖くなったし、不安な気持ちにもすごくなり、これからどうしていこうかなというふうに考え始めました |
| 決断の背景 | そんな状況の中で、自分の将来については自分自身で決めなくてはいけないし、でも仕事は走っていっているしという中で、いったん落ち着いて物事を俯瞰で見て考えていた時に、ちゃんとしようと、ちゃんとしていこうというふうに気持ちが生まれてきて、それからこのような決断になっていってます |
| 嵐としてのアイデンティティー | 今回こういう決断して、嵐がなくなるんじゃないかとか、不安に思われる方もいらっしゃるかとは思いますけども、僕は明日からも嵐です。これはこの先ずっと、僕は嵐がある以上、嵐ですので、それは安心していただきたいですし、嵐が再開をする、活動をするときは、もちろんメンバーとして活動をやっていきます |
| 今後の活動について | 個人の仕事はこれからは個人で、嵐の仕事というのは、これまで通り嵐として活動していきたい |
なんだか、ものすごく人間っぽい言葉、この人らしい言葉が並んでいる、という印象です。
人物考察
こういう大切な言葉は、もちろん、それを聞いた人それぞれがいろいろ感じて、考えれば良いのですが、私なりに感じたことをここで考察していこうと思います。
真摯な性格と思考の深さ
二宮さんの「なぜ独立ということになったのかといいますと、1回目の事務所の会見以降、自分の活動にも多くの影響が起き始め、正直な話、僕も怖くなったし、不安な気持ちにもすごくなり、これからどうしていこうかなというふうに考え始めました」という言葉、深いですよね。
ご自身の感情をこれほど正直に素直に伝える芸能人は、なかなかいないのではないか、と思います。明るく、すべてポジティブに表現することもできたと思いますが、二宮さんはそうではなく素直に自然に表現することを選びました。
この発言は、彼が自身のキャリアに関して非常に深く、真摯に考えていることを示しています。その表現からは、彼が周りの状況や自身の立ち位置を常に分析し、それに基づいて自らの道を模索していることが伺えます。
ファンへの深い心配りと感謝
彼が言及した「嵐がなくなるんじゃないかとか、不安に思われる方もいらっしゃるかとは思いますけども、僕は明日からも嵐です」という部分。これは、ファンの感じる不安や期待を先回りして配慮しての発言ですね。
二宮さんは嵐としてのアイデンティティーを持ち続ける意向を強く示しており、ファンにとってこれは安心感をもたらすことでしょう。ご自身も不安な中で、こういったファンへの配慮を伝える点は彼の人柄だと思います。
ツイッターや舞台挨拶、普段の言動から二宮さんのことを知っている人なら、こういう人に丁寧に向き合う部分が彼の変わらない魅力であることも知っているかと思います。
演技の実力とキャリアに対する情熱
二宮さんは映画やドラマでその演技力を見せつけてきた実績があります。
彼の演技評をここで載せると、きりがないのですが、例えば「VIVANT」で共演した役所広司（ノゴーン・ベキ役）は、二宮さんについて「乃木（堺）に対しての嫉妬とか、この中でどうすれば自分のこの役っていうのが色を出せるかっていうことを、貪欲に作り上げていく」「二宮くんっていうのは、やっぱさすがだと思いますね」と絶賛しています。
映画「タング」で共演した武田鉄矢さんのコメントです。
- 「私も同じ事務所の若手をいっぱい見てきました。この青年(二宮)はやっぱり才能あるなあと思います」
- 「楽に演じてるでしょう。冷たいこと言うと、動きもしない人形相手に芝居やるわけですから力むものなんですよ。それを気負わずにさらっとできるというのは、よほど内側に俳優としての高い境地を持ってないと。すごい青年だなと思いつつ、ちょっと今回の監督には申し訳ないですが、私はいつも心の中で『さすが二宮! クリント・イーストウッドからOKをもらった俳優はただもんじゃねえなと思いながら、肩に力を入れないお芝居を一種すごみとして見ておりました」
彼の演技は繊細で自然で、それでいて力強いです。記憶に残ります。この実力を背景に、独立後の彼の俳優としての展開や取り組みには多くの期待が寄せられることでしょう。独立することで、彼自身が追求したい役柄や表現がさらに増えるかもしれません。
嵐としてのアイデンティティーと絆
二宮さんの「嵐が再開をする、活動をするときは、もちろんメンバーとして活動をやっていきます」というコメントに涙したファンも多かったのではないでしょうか。
この発言から、彼が嵐としての活動やメンバーとの絆を非常に大切に思っていることがわかります。
グループとしての歴史や共有してきた経験は、彼のアイデンティティーの一部として根付いていることが伺えます。
独立後の展望と挑戦
二宮さんの「個人の仕事はこれからは個人で、嵐の仕事というのは、これまで通り嵐として活動していきたい」という発言は、やさしくて、力強いですね。
二宮さんが独立を決意した背景には、彼自身の活動に対する不安が大きく関わっている可能性が考えられます。しかし、二宮さんの真摯な性格やこれまでの実力を考慮すると、独立後も新しいステージでの成功は十分に考えられます。
むしろ、誤解をおそれずに言えば、今まで「ジャニーズのアイドルが演技している」という色眼鏡で彼の演技を観ていた、それほど二宮和也さんを知らなかった人々が、二宮さんの演技派としての実力を認識する大きなチャンスになるかと思います。
二宮さんのこれからの挑戦や活動が楽しみであり、多くのファンや関係者がその新たなステージを温かく見守っていくことでしょう。
個人活動という選択
二宮さんの「個人の仕事はこれからは個人で…」と言う言葉は、彼が今後、大きな既存の他事務所にお世話になったり、あるいはTOBE等、すでに結集を始めている組織に合流せず、自分主体で活動をしていくことを示しています。
映画「アナログ」で二宮さんが演じた水島悟にダブらせてしまう方も多いのではないでしょうか。
自分の将来を考えて、個人での独立を決めた水島悟は、独立はしますが、それまで勤めていた会社からも仕事をもらい、それまでの人間関係も維持します。人に丁寧に向き合っている人は、独立しても、どこに行っても人間関係は続くのかもしれません。
元ジャニーズ事務所からの将来の仕事も、独立後の個人の仕事もうまくやっていくバランス感覚を感じさせますし、それを期待します。
まとめ
総じて、二宮和也さんはその実力や人間性、ファンとの強い絆で多くの人々に支持されている芸能人です。
これからの活動には多くの期待が寄せられています。
二宮さんの発言やこれまでの活動をもとに、彼が今後どのようなキャリアを築いていくのか、注目していきたいです。このブログには他にも二宮和也さんの記事があります。良かったらどうぞ。
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