出る杭は打たれる、のフランス語ことわざ：ブラックペアン２

やなぎばやし

こんにちは

「調べてかわら版」

柳林です。

日本のことわざ
「出る杭は打たれる」は

フランス語では
On ne jette des pierres
qu’à l’arbre chargé de fruits.
「人は実のなる木にしか石を投げない」
と言います。

実りが多い（=優秀な）人ほど目立つ
そこで、他の人々は何とか
その成果を奪おうと
「石を投げてくる」。

「人は実のなる木にしか石を投げない」
この表現は、成功や成果を
上げている人々が
批判や嫉妬の対象になることを
示しています。

▲実りの多い木は、石を投げられる？

この記事でわかること

日本のことわざ「出る杭は打たれる」はフランス語では「On ne jette des pierres qu’à l’arbre chargé de fruits. 」（人は実のなる木にしか石を投げない）と言う。
ことわざ「人は実のなる木にしか石を投げない」は成功や成果を上げる人が批判や嫉妬の対象になることを示している。
＜ことわざの実例１＞フランスの大手週刊誌「パリ・マッチ」や「クローザー」は成功した芸能人や政治家のスキャンダルをしばしば取り上げます。
＜ことわざの実例２＞フランス文学：エミール・ゾラの『居酒屋』やヴィクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル』も「人が実のなる木に石を投げる」姿を描いています。
＜ことわざの実例３＞日本のTVドラマ「ブラックペアン２」では、このことわざが二宮和也さんのセリフでそのまま登場します「On ne jette des pierres qu’à l’arbre chargé de fruits. 」

「人は実のなる木にしか石を投げない」フランスの政治・芸能スキャンダル
「人は実のなる木にしか石を投げない」フランス文学のテーマとして
日本のテレビドラマ「ブラックペアン２」
まとめ
付録：ブラックペアン関連記事

「人は実のなる木にしか石を投げない」フランスの政治・芸能スキャンダル

フランスのことわざ
「On ne jette des pierres
qu’à l’arbre chargé de fruits. 」
（人は実のなる木にしか石を投げない）

まさに、このことわざのように
成功や注目を浴びる人々が
批判や嫉妬の対象になる現象は
フランスのマスコミやワードショーでも
顕著に見られます。

たとえば、フランスの大手週刊誌
「パリ・マッチ」や「クローザー」は
成功した芸能人や政治家のスキャンダルを
しばしば取り上げます。

フランスの人気トークショー
「On n’est pas couché」でも
「実りの多い木」が人から
石を投げられる現象が見られます。

ゲストとして登場する成功者が
司会者やパネリストから
鋭い質問や批判を受けるのです。

「人は実のなる木にしか石を投げない」フランス文学のテーマとして

フランスのことわざ
「On ne jette des pierres
qu’à l’arbre chargé de fruits. 」
（人は実のなる木にしか石を投げない）

このフランスのことわざは
フランス文学の中でも
しばしば見受けられるテーマです。

例えばエミール・ゾラの『居酒屋』。
主人公ジェルヴェーズが成功して
洗濯店を開くと、周囲の人々からの
嫉妬や批判にさらされます。

彼女の成功は一部の人々には
脅威と映り、その結果、
誹謗中傷が飛び交うのです。
成功が人々の嫉妬心を煽り、
逆に困難をもたらすという構図が
描かれています。

ヴィクトル・ユーゴーの
『レ・ミゼラブル』も
そうです。

ジャン・バルジャンが
社会復帰を果たし、
成功者としての地位を築く過程で
ジャヴェール警部から執拗に
追跡される姿が描かれています。

成功は、彼を取り巻く社会の
不信感や敵意を引き起こします。

日本のテレビドラマ「ブラックペアン２」

フランスのことわざ
「On ne jette des pierres
qu’à l’arbre chargé de fruits. 」
（人は実のなる木にしか石を投げない）

このことわざが、まさにそのまま
日本のテレビドラマに登場しました。

TBS日曜劇場「ブラックペアン２」では
天才外科医・天城雪彦（二宮和也）が
凱旋帰国し、新病院センター長に
という堂々とした姿が周囲の人々に
脅威を感じさせ、反発や妨害を
生んでいきます。

「On ne jette des pierres
qu’à l’arbre chargé de fruits. 」
（人は実のなる木にしか石を投げない）
※画面の文字は英字表記

まとめ

フランス語のことわざ
「人は実のなる木にしか石を投げない」
「On ne jette des pierres
qu’à l’arbre chargé de fruits. 」は
成功や成果を上げている人々が
批判や嫉妬の対象になることを
示しています。

現代社会でも特にSNSや
インターネット上では頻繁に
見られます。

日本でもフランスでも
出る杭は打たれ、
実のなる木は石を投げられる
ようですね。