第5話。乃木憂助・堺雅人(HAYATO TANGO)は何者?ロンガリー軍事高校の成績表が全て英語だったので日本語で解説し、人物像と入学動機を考察します。
中学を卒業して軍事高校に入り、成績がすべて首席って…どんな人物なんでしょう?
高校時代の写真の顔がシャープで怖かった
履歴が違う!名前が違う!
野崎守(阿部寛)、乃木憂助(堺雅人)、ドラム(富栄ドラム)、柚木薫(二階堂ふみ)の4人が中華料理店で「バルカでの指名手配が取り下げられた」ことについてお祝いをしていると、野崎(阿部寛)にRobert Keith(FBI)からの電話がかかってきました。
ここで乃木憂助(堺雅人)の高校時代の経歴についての重大な情報が手に入ります。
履歴書に書かれていた「公立ロンガリー高校」に乃木(堺)は通っていませんでした。
ただ、同じロンガリーという名前のついた私立高校(Rongaly Military High School)があり、そこに1996年~1999年の3年間、日本人留学生が在籍していたことがわかりました。
その日本人の写真を送ってもらうと、精悍で凛々しい若者の写真が!
研ぎ澄まされたナイフのように鋭く光るようなシャープさを持つ美しいまでの若い日本人の写真です。
そして、目元を見て野崎は確信しました。まさに乃木憂助!
「間違いない、こいつ(乃木)だ」
この日本人の名前はHAYATO TANGO(丹後隼人)でしたが、乃木と同一人物です。
乃木憂助:軍事高校での成績表(英語)
この学校は厳格なミリタリースクールで相当優秀でないと留学生を受け入れないために、当時、日本人が入学したのは本当に稀だったようです。
「そんなに優秀だったのか?」野崎も驚きます。
これが丹後隼人(乃木憂助)の軍事高校時代の成績書です。画面にちらっと映りましたね。(テレビ放映分:英語版)
1996/09~1996/06 Rongaly Military High School | |
Skills | Final Grade |
SHOOTING | A+ |
JIU-JITSU | A+ |
TACTICAL TRAINING | A+ |
LAND NABIGATION | A+ |
MARTIAL ARTS | A+ |
RIFLE MARKSMANSHIP | A+ |
FIELDCRAFT | A+ |
MAPS READING | A+ |
HAND GRENADE QUALIFICATION | A+ |
RAPPELLING | A+ |
BOMB FAMILIARIZATION | A+ |
HYGIENE AND FIRST AID | A+ |
MARKSMANSHIP AND SAFETY | A+ |
CYBERSECURITY | A+ |
OVERALL ASSESSMENT | P |
GRADE | A+ |
GPA | 4 |
英語だからわからない…
野崎さんはすぐにこの成績表の優秀さを理解しましたが、英語だとちんぷんかんぷんですよね…
乃木憂助:軍事高校での成績表(英語→日本語訳と解説)
そこで、成績書をもう一度、ここに書きます。今度は①英語科目名、②日本語科目名、③科目解説、④成績という順で書きますね。
1996/09~1996/06 ロンガリー軍事高校 | ※注)評価について 学校により規定は異なりますが、95以上~100%の成績が”A+”とされることが一般的です。 | |
①英語科目名 ②日本語科目名 | ③科目解説 | ④成績 |
科目 | 最終評価 | |
SHOOTING 射撃 | 銃火器の扱いと正確に目標を射撃する技術。目標認識と反射的反応が必要。 | A+ |
JIU-JITSU 柔術 | 日本の徒手武術の一種で柔の力を使います。近接戦闘、自己防衛が目的です。 | A+ |
TACTICAL TRAINING 戦術訓練 | 戦場の思考と行動の訓練です。連携、戦略の理解、地形の読み取りなどが必要とされます。 | A+ |
LAND NABIGATION 陸上ナビゲーション | 陸上での道程を見つける技術で野外移動に必要なスキルを学びます。 | A+ |
MARTIAL ARTS マーシャルアーツ | 戦いのスキルで身体の使い方と精神的な成長を目指します。防衛だけでなく人間形成も目的です。 | A+ |
RIFLE MARKSMANSHIP ライフル射撃技術 | ライフルの扱いと正確な射撃技術の訓練です。精密に照準を合わせる技術が求められます。 | A+ |
FIELDCRAFT 野外生活技術 | 野外での生存と行動を学ぶ科目です。シェルター構築、食糧確保など、生存スキルを修めます。 | A+ |
MAPS READING 地図読解 | 地図を読んで現在地や目的地を理解する技術。複雑な地形でも安全移動する必須のスキルです。 | A+ |
HAND GRENADE QUALIFICATION 手榴弾資格 | 手榴弾の取り扱いと使用法を学びます。安全正確な投擲が必要とされます。特殊な戦術も用います。 | A+ |
RAPPELLING ラペリング | 崖や壁をロープを使って降りる技術です。救助活動や特殊任務での移動に使うスキルです。 | A+ |
BOMB FAMILIARIZATION 爆弾の取り扱い | 爆弾の構造と取り扱い、安全な処理を学ぶ科目です。特殊部隊などで求められる高度なスキルです。 | A+ |
HYGIENE AND FIRST AID 衛生と応急手当 | 衛生管理と負傷時の応急手当ての技術です。生存と仲間の救助に欠かせない知識と技術が身につきます。 | A+ |
MARKSMANSHIP AND SAFETY 射撃技術と安全 | 射撃の基本技術と安全に銃火器を扱うためのルール、手順を学ぶ科目です。安全意識の向上が目的です。 | A+ |
CYBERSECURITY サイバーセキュリティ | コンピュータやネットワークのセキュリティに関する科目です。情報戦で重要な技術を学びます。 | A+ |
OVERALL ASSESSMENT 総合評価 | ※注)PはPass(合格)を意味することが一般的です。 | P |
GRADE 成績 | A+ | |
GPA 学業平均評点 | ※注)「Grade Point Average」の略。各科目の成績数値で平均計算。A+は4.0、A3.7、B+3.3等と数値化。GPA4は非常に優秀です。最高評価A+が多いためGPAも最高点に達しています。 | 4 |
成績表からの考察
丹後隼人(乃木憂助:堺雅人さん)の成績書から見える履修科目は、主に軍事的なスキルと訓練に関連しています。
ここから彼はどんな人間だと言えるでしょうか。考察してみます。
これらから人間性や成長する可能性のある部分について考えてみます。軍事高校での科目履修はあくまで、丹後隼人という人間の一面です。個人全体を理解するには不十分かもしれませんが、以下の点について考えられるでしょう。
- 規律と組織性: 軍事的才能を持つ人物は、一般に規律が必要です。射撃や戦術訓練などは、計画、調整、練習が求められるため、これらのスキルを磨く過程で、組織的な思考や自己管理の能力も高まると考えられます。
- 責任感: これらの技術は重大な結果をもたらすことがあるため、強い責任感が求められるでしょう。このような人物は、自分の行動が他者に与える影響を深く理解し、その結果に対して責任を持つことができると思われます。
- リーダーシップ: 戦術訓練や陸上ナビゲーションなどのスキルは、チームでの作業を必要とすることが多いでしょう。リーダーシップと協調性が求められる場面も多く、人間関係のスキルも発展する可能性があります。
- 冷静な判断力: 高いプレッシャー下での迅速かつ正確な判断が必要な場面が多いため、冷静な判断力とストレス耐性が求められるでしょう。
- 倫理的認識: 軍事的な才能を持つ人物は、その技術の使用に際して倫理的な考慮が必要である場合が多いでしょう。そのため、倫理的な価値観や道徳観念の重要性に対する認識も深まる可能性があります。この人物が持つ他の人間性や価値観、趣味、家庭環境なども考慮する必要があるでしょう。
- 最後に、これらの特性がどのように発展するかは、個人の価値観や目的、環境にも大きく影響されるでしょう。独断による考察に過ぎません。すみません。
進学動機の推測
これらの履修科目から、丹後隼人(乃木憂助:堺雅人)さんが将来的に軍や警察、特殊部隊などの軍事キャリアに興味を持っていた可能性が高いです。
軍事的な価値観や規律、責任感などに共感し、自己成長やスキルの向上を求めてこの高校を選んだ可能性もあります。
これらのスキルセットから、彼が特定の役割や職務に関心を持っていたのかもしれません。
総合的に見ると、丹後隼人さんは非常に優秀で、多岐にわたる軍事的なスキルを身につけています。彼の進学の動機は、軍事キャリアへの興味や個人の成長目標、特定の役割への関心に基づいている可能性があります。
まとめ
軍事的な知識や技術を学ぶことで、彼はもっと強くなれたのでしょうか。それとも、もっと優しくなれたのでしょうか。それとも、その両方でしょうか…?
「もっと強くなれたのでしょうか」
軍事的技術、身体的な強さ、精神的な耐久力…。これらの技術を磨くことで自信を付け、能力を築き、厳しい状況に対しても強く立ち向かえるようになるでしょう。
「もっと優しくなれたのでしょうか」
軍事的スキルと優しさの関連は難しいです。これらの能力が人との連携や共感を強める可能性はあります。他者との協力とコミュニケーションを通じて、人々に優しくなれるかもしれません。
「その両方でしょうか」
強い人に優しい人が多いのも事実です。このバランスは非常に貴重で、彼が自分自身と他者との関係をより深く理解し、人々との相互作用で多岐にわたる能力を発揮できるようにするかもしれません。強さと優しさは相反する価値ではなく、彼の軍事的才能がこの二つの側面を共存させる道を開いたのかもしれません。
乃木憂助とF? それとも…
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