脱転（だってん）とは何？心臓手術の技！ブラックペアン２

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2024.07.202024.08.18

やなぎばやし

こんにちは

「調べてかわら版」

柳林です

心臓の脱転（だってん）とは
心臓を本来の位置から
一時的に動かす手技です。

TVドラマ「ブラックペアン２」では
天才外科医・天城雪彦が
世良先生に脱転を指示、
成功させました。

脱転（だってん）とは？
心臓脱転の具体的状況
脱転の手技
まとめ
付録：ブラックペアン関連記事

脱転（だってん）とは？

心臓の「脱転」という手技は
特定の心臓手術において非常に
重要な役割を果たします。

心臓の脱転とは手術中に心臓を
解剖学的な位置から一時的に
移動させる技術です。

脱転により、外科医は
心臓の特定の部位に
アクセスしやすくなり、
より効果的に手術を行うことが
できます。

やなぎばやし

「脱転」というと
なんだか心臓を体から
取り出して
ひっくりかえして
ぺたんって置いて…
みたいな怖い手術かな
とか一瞬思っちゃいましたが
違うんですね

心臓脱転の具体的状況

心臓脱転の主な目的は、
心臓の特定の部分に外科的に
アクセスしやすくすることです。

心臓脱転が必要とされる
具体的な状況を３つ挙げます。

冠動脈バイパス術 (CABG)

冠動脈バイパス術は、
狭窄や閉塞が生じた冠動脈を
バイパスすることで、
心筋への血流を改善する手術です。

この手術では、心臓の後壁や
下壁の冠動脈にアクセスするために
心臓の脱転が行われることが
あります。

心臓弁手術

心臓弁の修復や置換手術でも
特定の弁にアクセスするために
心臓の脱転が必要となることが
あります。

特に、僧帽弁や三尖弁の手術では
脱転して心臓の位置を調整することで
視認性を向上させます。

心内膜剥離術

心内膜の病変や瘢痕組織を
除去する手術においても
心臓脱転が用いられます。

脱転によって、
手術部位へのアクセスが
容易になり、手術の精度が
向上します。

脱転の手技

心臓の脱転は、手術中に心臓を
慎重に移動させる手技です。

ここまで記事を読んでみて
やってみたくなった一般視聴者の
方はいますか？

具体的には、次のような手順で
行われます。

頭の中でやってみましょう。

患者の準備

手術開始前に、患者は
全身麻酔を施されます。

次に、胸骨正中切開や
肋骨間切開など、
適切な胸部切開が行われます。

心臓の露出

胸部が開かれた後、
心臓を完全に露出させます。

この際、心臓を取り囲む脂肪や
結合組織を慎重に切開して
剥離します。

脱転の実施

脱転を行うために、
特別な器具や手技が使用されます。
心臓を保持するためです。
心臓を慎重に所定の位置から
移動させます。

主要な手術の実施

心臓の脱転によって
必要な部位へのアクセスが
確保されたら、主要な手術が
行われます。

心臓の復位

主要な手術が完了した後、
心臓を元の位置に戻します。

使っていた器具を慎重に取り外し、
心臓を自然な位置に
復帰させます。

その後、止血と縫合が行われ、
胸部を閉じます。

まとめ

心臓の脱転について今回の
記事では特集しました。

脱転は心臓手術における
手技です。

日曜劇場「ブラックペアン２」では
テレビドラマで脱転の場面を
観たりもしますが、こうやって
くわしく知ると、医師のすごさを
あらためて感じますね。

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