こんにちは
「調べてかわら版」
柳林です
さて、この記事では
令和ロマンを特集します。
髙比良くるま・松井ケムリ
によるお笑いコンビです。
プロフィールとネタや審査、考察を
お届けします。
令和ロマンのプロフィール
令和ロマン:コンビプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
コンビ名 | れいわロマン |
メンバー | 髙比良くるま、松井ケムリ |
結成年 | 2015年 |
事務所 | 吉本興業 |
活動時期 | 2018年 – |
出身 | NSC東京校23期 |
出会い | お笑い道場O-keis (慶應義塾大学のお笑いサークル) |
旧コンビ名 | 魔人無骨 |
令和ロマン:メンバープロフィール
髙比良 くるま
- 名前: 髙比良 くるま(たかひら くるま)
- 生年月日: 1994年9月3日(29歳)
- 担当: ボケ、立ち位置は向かって左
- 本名: 髙比良 直樹(たかひら なおき)
- 身長: 173 cm
- 体重: 65 kg
- 血液型: O型
- 出身: 東京都練馬区
- 学歴経歴: 練馬区立富士見台小学校 → 本郷中学校・高等学校 → 一浪 → 慶應義塾大学文学部中退
- 趣味特技: 中高時代はラグビー部。ポジションはフランカー
- 笑いのルーツ: 家庭がゴタゴタ気味で友達も少なく『踊る!さんま御殿!!』を観て「自分もさんまさんみたいになればつらい現実に勝てるかな」と思うようになった
松井 ケムリ
- 名前: 松井 ケムリ(まつい ケムリ)
- 生年月日: 1993年5月29日(30歳)
- 担当: ツッコミ、立ち位置は向かって右
- 本名: 松井 浩一(まつい こういち)
- 身長: 173 cm
- 体重: 101 kg
- 血液型: A型
- 出身: 神奈川県横浜市青葉区
- 学歴経歴: 横浜市立新石川小学校 → 桐朋中学校・高等学校 → 一浪 → 慶應義塾大学法学部卒業
- 家族: 実父は大和証券グループ本社副社長兼最高執行責任者の松井敏浩
- 趣味特技: 中高時代は卓球部、東京都ベスト8まで勝ち進む。大学時代はお笑いサークル、バンドサークル・総音研に所属、ベース担当
- 笑いのルーツ: 「大学浪人中だるかった」時期にTV『アメトーーク!』を観て、「お笑いって素敵だな」と興味を持つ
令和ロマン「転校生」漫才ネタは?
では、令和ロマンの漫才
「転校生」をご紹介します
入場(お互いが登場する方向について揉めている)
名前 | セリフ |
---|---|
ケムリ | どうもー、令和ロマンです。よろしくお願いしますー、よろしくお願いします。お願いします― |
くるま | 松井ケムリさんという方です。 |
ケムリ | ああ、あ、僕、そうです、はい、そうです |
くるま | ひげともみあげがつながっております |
ケムリ | いいよ、いいよ、別に |
くるま | 反対側もつながっている… |
ケムリ | そりゃそうだろ |
くるま | じゃ、なんで、つなげてるんだろう?…って疑問わきますよね |
ケムリ | は? なに? |
くるま | 簡単でして…毛でもって、自分の顔をぐるりと囲うことによって顔の内側を日本から独立させようとしているんです |
ケムリ | そんなわけねえだろ、そんなわけねえだろ、主張しないよ、そんなつもりないよ |
くるま | (聞き取り不能)、歩くタックスヘイブン |
ケムリ | やめてくださいよ、そんなつもりないでね |
くるま | ちょっと、そんな松井ケムリさん率いる皆さんにですね |
ケムリ | 同じ団体じゃないです。同じ団体ではないですけど…何? |
くるま | ちょっと聞いてほしいことがあって、少女漫画とかで |
ケムリ | 少女漫画 |
くるま | 主人公の女の子が |
ケムリ | うん |
くるま | 「遅刻、遅刻!」って走って、学校にパン、くわえながら、 |
ケムリ | 出たらね |
くるま | したらね、角でバーン!って男の子とぶつかって |
ケムリ | あるよ |
くるま | 痛―っ! …みたいな…したら、その男の子があとあと転校生でした!…みたいな |
ケムリ | あー、あるある |
くるま | あるじゃないすか |
ケムリ | あるよ |
くるま | あれね |
ケムリ | うん |
くるま | 女の子と、男の子がね、ここ(直角の角でぶつかる様子を両手で示して)でぶつかるっていうことは、女の子はこう行こうとしている(まっすぐ縦に)。…男の子は、こう行こうとしている(まっすぐ横に)。こう行こうと…え? 学校どこ!? |
ケムリ | たしかに! |
くるま | え?ここ? ここ? |
ケムリ | あれ、ホントだ! こうやって行ったらおんなじ学校、着かないもんね。 |
くるま | で、それをマジで全員で考えたくて…(ステージに中腰になってお客さんに語り掛ける) |
ケムリ | 全員じゃなくていい全員じゃなくていい別に、2人で考えたら、2人で考えよう別にそれは |
くるま | (聞き取り不能) |
ケムリ | こうやって移動したんじゃなくて、片方が曲がろうとするタイミングでぶつかっちゃったとか…そういうことなんじゃない? |
くるま | うーん、あなたみたいな方がいるから日本とアメリカの差ってどんどん開いてんだね |
ケムリ | そんな言われる? そんな違う? 俺? |
くるま | えげつない低能―! |
ケムリ | ひどすぎない? えげつない低能って…、なんで? そんな違う? |
くるま | 曲がる時って、もっとゆるやかに曲がりません? |
ケムリ | そう? |
くるま | あなたの理論で言ったら、女の子よ、「やばいやばいやばいやばいやばい」(って言って角をカクって直角に曲がって見せる) |
ケムリ | そうなるの? これって? え? そうかな? |
くるま | すごいよ、これって、くわえてるパンの上のジャム、びや~よ。 |
ケムリ | いいから別に、ジャムがこうなるとかはいいよ |
くるま | マーガリンは浸みるけど |
ケムリ | わかった! |
くるま | ジャムはびや~ |
ケムリ | わかった! |
けむり | びや~って |
ケムリ | わかった!ごめん |
くるま | 名古屋だったらゆでたまご、モーニングのとか、名古屋の… |
ケムリ | 直角に曲がる人いないね!直角に曲がる人いないね! |
くるま | ちょっと待って!女の子が日体大っていう可能性ない? |
ケムリ | ねえよ! |
くるま | 集団行動の… |
ケムリ | ねえよ |
くるま | あれー!?(カクカクきれいに行進して曲がって見せる) |
ケムリ | ない |
くるま | あるぞ! これ、おい! |
ケムリ | ない |
くるま | ちょっと待って!ダメだ、女の子が日体大の時点で |
ケムリ | え? |
くるま | 男の子も日体大だから |
ケムリ | 何よ? |
くるま | 2人とも、こう行っちゃうわ!(2人ともきれいに曲がる様子を両手で) |
ケムリ | ありえねえよ! ありえねえだろ、そんなの! |
くるま | 残念でしたね |
ケムリ | ありえねえだろ、ありえねえだろ、そんなの、2人も曲がるの、一番ないし(両手で2人が曲がる様子を両手ですると) |
くるま | (その様子を見て)何で、すしざんまい、してんの? |
ケムリ | すしざんまい、してない! |
くるま | 勝手に |
ケムリ | してないよ、俺、別に |
くるま | 勝手に先代に向かって |
ケムリ | 天国にやったんじゃない! |
くるま | 先代に |
ケムリ | ちがうの! |
くるま | 今年もいいまぐろが競れましたよーって |
ケムリ | やってない、元気にやってまーす、じゃないよ |
くるま | あの社長、初代なのー!? |
ケムリ | 知らねえよ。なに、言ってんの? |
くるま | 話、戻します |
ケムリ | 話、戻して |
くるま | 2体の日体大 |
けむり | 元、戻せよ? もっと話、戻せ!学校がどこにあるかわかんないって話でしょ! |
くるま | あ、ちょっと見て。門が2つあるんじゃない? 裏門と正門があって…女の子は、そう、女の子は遅刻しそうだから、裏門からパッと、男の子は転校生だから裏門知らないの。ここが全部学校!ここが… |
ケムリ | そうじゃん! 絶対そうじゃん! |
くるま | ちょっと待って、あれ、あんまりおもしろくない |
ケムリ | いい、いい、いい! 合ってるからいいよ! |
くるま | やっぱ、日体大だよなー! |
ケムリ | ちがう、合ってた! |
くるま | 日体大だよなー! |
ケムリ | さっきので合ってた! |
くるま | か、か、か、新しい学校のリーダーズ… |
ケムリ | 新しい学校 |
くるま | かどで、かどで |
ケムリ | 違うって!合ってたよ!合ってからさっきので |
くるま | か、女子が将棋の飛車そのもの? |
ケムリ | 何言ってんの? |
くるま | 女子が将棋の飛車そのもの、 |
ケムリ | 何言ってんの。 |
くるま | 飛車って書いてあって |
ケムリ | 何? 何言ってるの? |
くるま | 直角にも動けるし |
ケムリ | ありえないし |
くるま | そしたら他校はさ、桂馬男子をさ、かどで取って自分の学校に転校させれるじゃん、それがいいよね。 |
ケムリ | 何言ってるの、人が人で将棋するわけないじゃん(手を重ねて将棋の駒をとる様子をしていると) |
くるま | なんで女将(おかみ)さんしてんの? |
ケムリ | 女将さん、してない! |
くるま | 先代に向かって、こう…先代に向かって |
ケムリ | 先代もういいんだって |
くるま | 良い旅館ですよ |
ケムリ | やってないって、俺、別に |
くるま | 新館が完成しましたよ、じゃないよ |
ケムリ | 聞いて |
くるま | 昔の方も元気ですよ |
ケムリ | やってないって |
くるま | 古くからお世話になってます |
ケムリ | やってないって |
くるま | 「じゃらん」で予約してますか? |
ケムリ | やってないって |
くるま | 「じゃらん」で予約していますから。にはまってますよ |
ケムリ | やってないって |
くるま | ログインのパスワード忘れましたか? |
ケムリ | やってないって |
くるま | 秘密のパスワード、こっちですよ |
ケムリ | やってないって |
くるま | うちは海産物が非常に |
ケムリ | すしざんまいじゃねえか!すしざんまい、出てくんなよ。 |
くるま | なんだよ |
ケムリ | 何やってんだよ |
くるま | なんだよ |
ケムリ | これ、意味わかんないじゃん。 |
くるま | 何か、その、あの…どうでもいい正解を愛するよりもおもしろそうなフェイクを愛せよ。 |
ケムリ | なんだおまえ! |
くるま | おまえだよ! |
ケムリ | どうもありがとうございました |
令和ロマンの評価点数と講評
それでは、審査員の
点数と講評です。
審査員名 | 点数 | 主なコメント |
松本人志 | 90 | 審査員泣かせ。一発目でこんなにウケられると。あんまり高いの(点数を)付けちゃうと、上、なくなっちゃうので。ただ80点台はありえないな、と。 |
中川家・礼二 | 94 | ここ何年かのトップで一番すごかった。特にくるまくんのボケの度胸というか、すぐ空気を自分の空気にしてしまう、という何とも言えない才能。(94点は)高いかとも思ったけれども、でも、これぐらい付けないとあかんやろな、と思いました。 |
海原ともこ | 94 | トップっていうことを忘れるぐらい会場を巻き込んでいたので。あまり動かなそうな人(くるま)がめちゃくちゃ動いていたんで。もっと怖い感じかな、と思ったんですけど勢いがあって私は好みだな、と。漫才のスタイル、いいなぁと思いました。 |
ナイツ塙宣之 | 93 | 自分の空気感にするツカミと、あと脱線と暴走と全部うまいこと入ってたな、とは思いました。 |
富澤たけし | 94 | トップから爆発していましたね。途中で裏門の話、考えたんですけど面白くないな、と思ったら、面白くない、って言ってたんで当たった、と。 |
博多大吉 | 91 | 最初からめちゃくちゃ面白くて新しい感じがして良かったんですけど、最後の、後半がちょっともったいないかな、と。漫才の畳方というか、そこがちょっと…かな?と思ってこの点数にさせてもらいました。 |
山田邦子 | 92 | 全部の中で一番若いお二人、本当に若さ爆発、すごくおもしろかった。あと、くるまくんが最後の方に「そうなんだすか」って言ったとき、すげぇおかしかったです。 |
合計 | 648 |
ファーストラウンドは3位通過。
そして、決勝で見事に優勝しました!
令和ロマン、おめでとうございます。
令和ロマンのネタについて考察
令和ロマンの漫才台本「転校生」から、彼らの漫才スタイルやメンバーの人物像を考えてみました。
漫才スタイル
- 非現実的かつユーモラスな設定
「転校生」ネタでは、非現実的なシチュエーション(学校の門の話や日体大の学生の動き)を取り入れ、これをコミカルに展開しています。これは、日常の小さな疑問を大きく膨らませて笑いに変える彼らのスキルを示しています。 - ボケとツッコミの独特なバランス
髙比良くるまのボケに対し、松井ケムリのツッコミが続く典型的な構成ですが、彼らの場合、ツッコミが更なるボケを引き出す形になっており、会話が独特のリズムで展開します。セリフの重なりや小刻みで繰り返しも多いツッコミもありますが、それもテンポを生み出しています。 - 想像力の豊かさ
ネタの中での突拍子もないアイデアや想定外の展開は、彼らの即興性と想像力の豊かさを示しています。たとえば、くるまの「女子が将棋の飛車」という発想は、日常とはかけ離れたユーモアを生み出しています。
メンバーの人物像とネタへの影響
- 髙比良くるま: 彼の笑いのルーツは、家庭の問題から逃避し、現実に勝つための手段としてお笑いを見つけたことにあります。これは彼のネタ作りにおける非現実への逃避や、ボケにおける奇想天外な発想に反映されている可能性があります。
- 松井ケムリ: 法学部出身で、家族背景にも恵まれた松井は、高い教養と知識を持っていると考えられます。この背景が、彼のツッコミにおける知的で鋭い観察力や、論理的な展開を可能にしている可能性があります。
総合的な考察
令和ロマンの今回の漫才は、日常の些細な出来事や観察から飛躍した想像を行い、それを面白おかしく展開するスタイルが特徴です。髙比良の非現実的なボケと松井の鋭いツッコミの組み合わせは、彼らの異なるバックグラウンドや性格が生み出す化学反応の結果と言えます。
まとめ
この記事では令和ロマンに
焦点を当てて特集しました。
今回、M-1グランプリ2023年の覇者は
令和ロマンでした!
くるまさん、ケムリさん
忙しい日々が始まりますね。
お体に気を付けて。
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